この13日に大阪の梅田芸術劇場で『エリザベート 10周年 ガラコンサート』を観劇してきた。

実はこの公演は12日に麻路(愛称マリコさん)トートバージョンと姿月トートバージョンの2公演を観劇する予定でチケットも申し込んであったのに、12日になんとも留守にできない用事が入ってしまってあきらめていたところへ13日の12時公演追加の情報がFCから入ってきて早速申し込んだ。

麻路トートバージョンだけだったけど、なんとオマケが付いてて公演後紫吹淳さん(愛称リカさん)を交えてのトークショーが30分あった。

この13日の特別公演は、主な出演者がビデオ版星組の出演者メンバーだったのにルキーニだけは樹里さんだったから紫吹さんをあえて呼び寄せたらしい。ラッキーだったね。ヘ(∂o∂)ノ ワーイ

舞台上にオーケストラの人たち、斜面になったスロープが左、センター、右と3本、3本のスロープの下に舞台より一段高くなったものが端から端まであるだけで、セットは無し。

出演者は宝塚時代の衣装を着てメイクもトートは当時そのままだったけど、他の出演者は少し当時より薄く感じた。

トークショーで麻路トートと白城あやかエリザベートが言ってたのだけど、今回宝塚時代の衣装を手直し無しで着てもらうとのことだったのでかなりダイエットをしたらしい。

麻路トートと白城あやかエリザベート、稔(愛称ノルさん)ヨーゼフは結婚してお子さんまでいらっしゃるものね。

またまた前置きが長くなっちゃって・・・・
さて、作品の話題に。

エリザベートはもともと台詞がみんな歌になってるようなものだし、宝塚の衣装を着て宝塚メイクで振り付けもあったのでハンドマイクだったけどそんなのマイクの存在なんて感じてられないほどお芝居そのものを観てるみたいだった。

それにしても、マリコさん、あやかさん、ノルさんは退団してから芸能活動はやってなくてかなりのブランクがあるのに麻路トートは当時より歌に凄みを感じたし、白城あやかエリザベートも在団当時の生声は聞いたことないけど見事な歌唱力で退団して9年経ってるとは思えないし、稔ヨーゼフも在団当時の歌唱力そのまま。すごい!!

衣装もマリコさんは当時のそのまんまのスタイル、あやかさんもあのエリザベートのウエストのほそ〜い衣装着てて舞台姿もビデオのままで9年も経ってるとはとてもとても思えないし、ノルさんもズボン線がビシッと見えてて在団当時そのまんまのスタイル。これもすごい!!

そして絵麻緒(ぶんちゃん)ルドルフも、ビデオでは少し衣装がきつそうに見えてたのだけど今回はズボン姿も余裕が見えて男役の当時に戻ってて、退団後の現在は女優業やってて女性を演じてるなんてとても思えなかったし、歌唱力は言うまでも無くUPしてた。

一幕の始まりもあのルキーニの登場からだし、始まった時点少しの間はまるでビデオを見てるみたいな錯角を起こしてしまってた。

そういう錯覚を起こしてしまうほど、お芝居そのもので舞台上はエリザベートの世界。セットは何もないのに・・・。

ハンドマイク持ってても、みなさんが素晴らしい演技力を出して歌ってるし振り付けもあるし(ダンスは無いけど)。

私は在団中の樹里さんを知らないので、今回初めて樹里さんの歌声を聴いたのだけど、なんて素晴らしい歌唱力と演技力。
花組さんの『エリザベート』ではヨーゼフを演じてて、今回初めてルキーニを演じるというのにそれに出番が多いから膨大な台詞の量だったと思うのに気転のきいたアドリブも入れられるし、素晴らしいと思った。
専科制度ができて、トップになれなかったのがすご〜く残念!

トークショーでリカさんが膨大な台詞量に触れてて、短期間で完璧なルキーニを演じてたので樹里ルキーニを褒めてた。(トークショーのときに樹里さんは参加してなかったけどね)

ニ幕の初めはルキーニのアドリブから始まるけど、そのとき客席通路からの登場でリカさんの席に行って「今からルキーニ、交代しませんか」と。
ここでお客さんが、客席のどこにリカさんが居るのかを知って皆が覗き込むのでリカさん席から立ち上がってお客さんにお礼してた。

エリザベートのお母さんゾフィを月組版で演じてた美々杏里さんが演じてて、エリザベートの教育係のリヒテンシュタインを秋園美緒ちゃんが演じてた。
この二人は在団当時から素晴らしい歌唱力の持ち主だったからね。
秋園美緒ちゃんの歌声がかなり低音になってて、男役さんの歌声とあまり変わらなかったのが少し残念に感じた。

エリザベートのお姉さん、ヘレネを雪組にいた愛田芽久ちゃんが演じててビデオ版のヘレネより素敵だったのですごく嬉しかった。

ニ幕目のヨーゼフの浮気をトートから知らされる場面から、それぞれのキャスター達の心理状態が切々と伝わってきてエリザベートが苦しむ姿、ヨーゼフは愛しててもエリザベートにその思いが伝わらない切なさ、トートはエリザベートに死神を愛せないと拒否されて苦悩する姿。
ルドルフが青年になってエリザベートに自分の孤独を理解してもらいたいのに拒否されてトートに頼るところの姿。

このあたりから、私の胸の中に熱いものが流れ始めてきてた。

エリザベートに自分の孤独を伝えるルドルフは、子供のように甘えるけどトートに氾濫をとそそのかされて成瀬こうき(愛称おっちょん)エルマー達と氾濫を起こす場面では凛々しい青年に。
私はビデオで見てるときには、これらの場面でぶんちゃんルドルフがあまりにも子供っぽく感じてたのだけど実際に生で観てみると、これはぶんちゃんの演技力の賜物だと感じることができたのは嬉しい発見だった。

全体を通して感じたのは、出演者の皆さんが退団されてからのいろいろな経験からレベルアップされてて『エリザベート』がさらに奥深さを増した作品に仕上がってるように感じたし、在団当時男役を演じてた人の男役姿を退団後にこうやって観る事ができるなんて夢のように感じてカーテンコールでは嬉しくて目頭が熱くなってきてしまった。

お芝居が終わって幕が一旦降りて、みなさんの登場なんだけど、このときルドルフからは一人一人の登場だったのがなんだかとっても嬉しかった。ルドルフからっていうことは、ぶんちゃんからってことだものね(^-^)フフ

このとき、一番最後にマリコさんを全員がお出迎えでエルマーを演じたおっちょんの横にぶんちゃんの並びだったのだけど、ぶんちゃんがお出迎えのために後ろに下がったときおっちょんがよろめいてしまうほどぶつかってしまっておっちょんは笑いが止まらないようで、その様子をみたぶんちゃんまで笑い出しちゃって、しばらく二人で笑い転げてたのがいかにもぶんちゃんらしいって思って観てしまってた。(^o^)

このように退団されてから、また宝塚の作品で宝塚の衣装を着た男役姿を観られるような企画は演じてる当人達は大変かもしれないけど、ファンは夢のようですごく嬉しいからこれからもドンドンこんな企画をやって欲しいと思った。

コメント

nophoto
アトム
2006年2月22日22:00

私ももっともっとこのような企画をして欲しいと思っています
私は12日に観劇しましたが、帰りの特急の中では エリザを引きずって帰りました まっちゃんさんは松阪が出身だと書いていましたが、私は結婚して松阪に住んでいます ぶんちゃんのファンです 時々このサイトを楽しみにしています 私は50代ですが、タカラヅカは年齢は関係なくはまりますね  

マッちゃん
マッちゃん
2006年2月23日7:38

ヽ(σ_σ?)ノアリャ? 松阪在住のぶんちゃんファンの人が居たなんて、すごーーーく嬉しい!!
私は家の都合上、日曜日の観劇はすごく難しく平日の観劇が多いのでご一緒にというわけにもいきませんね、残念!
4月の大阪でのライブも日曜日なので、主人に何とか今からこの日に予定を入れないようにとは頼んでいるのですけど・・。
一つ、もう入ってるしどうなることやら・・・。
締め切りギリギリまで待ってみることにしようと思っているところです。

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