昨日、サンシャイン劇場で謝珠江さん演出の『風を結んで』を観劇。
13:00と18:00の2回公演だったけど、13:00公演のみの観劇。
すごく感じることの多い作品だったし、ミュージカル界の実力者がそろって歌も演技もダンスも素晴らしかったから18:00公演も観たかったのだけど・・・。

ロビーには、宝塚から謝先生とぶんちゃんへのお花がすごく多くてこむちゃんとしいちゃんはお二人にお花を贈っていたのが印象に残った。

お芝居の内容は、明治初め、時代が激動してる中のそれぞれの人間の生き方を描いた作品で、そんな中アメリカに5年留学して帰ってきた富豪の商人の娘をぶんちゃんは演じていた。

女性陣は、ぶんちゃんと風花舞さんの二人だけ。

ぶんちゃんは、アメリカ帰りということで自主性があって進歩的な女性、その両極端の武家の娘ですごく保守的で日本的な女性を風花さん。

1幕の最初のシーンが、会津の侍たちが槍を持って踊るのだけど、その中に風花さんとぶんちゃんが・・・。
みなさん同じ衣装で同じ振り付けで、風花さんは一人背丈が低くて踊りはビシッと決まってても女性らしさが感じられたけど、ぶんちゃんは背丈も男性陣と同じだし、目つきが鋭く男性陣と同化してて、私の目はハートマークだったけどぶんちゃんの顔を知らない人が観てたらきっと男性の中に女性が一人に観えてたと思う。(^-^)フフ

鈴木綜馬さんは、ぶんちゃんの従僕で侍たちにぶんちゃんの英語を通訳したりで、作品の狂言回しをところどころでしていたし、2幕になると正体が暴かれて本当は会津の武士だったということに。

武士に廃刀令が下され、武士たちが途方にさまよってるところへ、ぶんちゃん扮する「轟 由紀子」がその剣を使って芝居をしないかと持ちかける。

さすがは、宝塚の演出家だからぶんちゃんがいしちゃんのこと大好きなのを知っててこの役名にしたのかと思ってた。

武士の誇りを捨てて芝居なんかできないと皆は言うけど、その中に一人「もう武士の時代は終わった、剣はなんの役にもたたないけれど、その剣を使って芝居することでお客さんが喜んでくれるのなら」と皆を説得して、お芝居のポスター撮りということで鈴木綜馬さん扮する捨吉が写真を。

中心的な3人の武士のやりとりや、その武士たちが由紀子の英語が理解できず変な日本語に変えてしまって捨吉が通訳して言うところなどついつい大笑いしてしまう。

芝居は、最終的に大成功に終わって1幕は終わるけど、2幕目は涙が出てくるシーンの多かったこと。

西南の役が始まって、また武士の時代が戻ってくると息巻いて芝居の一座はバラバラ。
一座の中でも、武士の時代はもう戻ってこないと時代の流れに従おうとする者もいて・・・。
「人間は生きていてこそ価値がある。戦争で死んでも戦国時代ならともかく、もうそんな時代ではないんだ!」
「武士ならば、戦で死んでこそ誇りなんだ!」
と自分の誇りを捨ててまで時代に流されたくはないと言う人。

今現在でも、こういう両極端の人たちはいると思う。
保守的な考え方の人と前進的な考え方の人。
どちらが良い悪いではなく、人間として当たり前のことだと私は思う。

作品のところどころに挿入される歌の歌詞がすごく素敵だったし、メロディも素敵だった。 出演者の一人一人の歌唱力も絶品。 ぜひCD化して欲しいくらい、何度でも聞いてみたい。

生きていることの価値、人間は皆が同じ価値観は持ってはいないけど、それぞれが自分を信じて進んで生きていくことの素晴らしさなど、他にもいっぱい感じることのできる作品だった。

でも観終わったあと、先日『アイーダ』を観たときに感じた悲しさは無く、爽快感を感じていた。

昨日は、歌手の岩崎ひろみさんが観劇に来ていて、プライベートだから悪いかな?と思ってたけど、思い切ってサインもらっちゃった。
それに、幕間に謝先生がロビーでお話されてたのでプログラムにサインを御願いして書いてもらった。

昨日は舞台もすごく良かったし、こんなおまけまで付いてすごく素敵な一日だったね。 \(^。^)/ 

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