この22日に京都劇場でやってる『アイーダ』を観劇してきた。

去年、宝塚の『王家に捧ぐ愛』を観劇したとき今までに観た宝塚の舞台のなかで最高の作品だと思ったほど素晴らしかったから、四季の『アイーダ』の観劇をしぶってたんだけど、京都で追加公演が行われることになったからこれは私に<観ておくべき>と言われているようで観劇することにしたというわけ。(都合のいいこと言ってるよねぇ・・・)

四季の『アイーダ』を観劇して一番感じたのは、四季版『アイーダ』と宝塚版『アイーダ』の誕生だとすごく嬉しかったことだね。

これは『エリザベート』でも言ってたことなんだけど、去年の東宝の『エリザベート』を観劇して宝塚版と東宝版ができたと喜んでたのと全く同じ。

宝塚はセットから衣装まで本当に豪華で大人数だから迫力がある。
でも、四季の『アイーダ』はセットや衣装は豪華なものは一切使っていないけど、一人一人の演技者の力量が宝塚とは比べ物にならないくらい素晴らしいから歌や台詞だけでドンドン『アイーダ』の世界に引き込まれて行ってしまう。

特にアイーダ役をやってた濱田めぐみさんには私の目の中にハートマークがちらつくほど惹かれてしまっていた。
台詞の一言一言の言い方から歌の歌詞のひとことひとことまで、すごく丁寧に感情が入っているのが感じられて、私の中では濱田めぐみさん=アイーダになっていたものね。

宝塚の『アイーダ』は、戦争をするのは無意味なことというのを全面にアピールしていたけど、四季の『アイーダ』は登場人物の主役級の3人のそれぞれの気持ちや悩みなどが全面に出ていて、人間は信じるものを心に持てば悩みや苦しみを乗り越えることができますよというのをアピールしているように感じていた。

四季の『アイーダ』を観て、今感じているのは「世の中には理不尽なことが多すぎるけど、心に信念を持っていればその人には理不尽なことは通らずその人の信念のほうが最後には勝つ」ということ。

すべての人間がこんなに強くなれるはずは無いけれど、こういうのを常に心に留めておければいいのではとね。

そして四季版の『アイーダ』では、人間と人間との思いやりと優しさがすごく感じられた。

<思いやりと優しさ>これは常に持っておくべき人間の基本だと私は常々思っていることなのですごく感動した。

宝塚版『アイーダ』でも涙涙で幕が降りたけど、四季版『アイーダ』では1幕の終わり頃からもう涙があふれてきて、2幕は涙をぬぐってるのが惜しいくらい舞台に引き込まれてもう顔中涙だらけ。

宝塚はお芝居が終わっても少しショー的なものと大階段降りがあるからか、ある程度涙も乾いてしまうけど、四季はカーテンコールのみだからか、その余韻を冷ますのに喫茶店で結構長い時間座っていないとすぐに帰途につく気がしなかった。

なにしろカーテンコールが進む間、私は足の指の先から手の指の先がしびれているのを感じていた。
全身にしびれが走るとはよく聞くけど、まさにその状態が私の体に起こっていた。

舞台を観劇して、こんな感じになるのは初めてのことだったので、それだけこの舞台が素晴らしかったんだと感激してしまってた。

この二つの素晴らしい『アイーダ』を観たので、今度はぜひこの二つの作品の元になってるオペラ『アイーダ』を観てみたいと思っている。
テレビでいいからやってくれないかなぁ・・・・・。

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