お芝居じたいは、時代劇なんだけどそんなに固くなく歌あり踊りありのコメディーミュージカルって感じ。

幕開きからぶんちゃんが一人着物姿で花道から登場。
明治座の花道は、歌舞伎風に客席の横にある。
もう、ぶんちゃんとっても綺麗で見惚れちゃって拍手をするのも忘れてボーッとしてしまった。

ぶんちゃんは、キセルのつまりを直してそのキセルに火をつけてあげるというお店のお吉という娘の役。 のちのお嬢吉三。
その火をつけるのが、ぶんちゃんで手をこすりながら呪文を唱えて手に息を吹きかけると、その手のひらからボーッと火が出るの。(仕掛けがどうなっているのかわからなかったけど、本当の火が出てくるの)
そのうわさを聞いて、お店は行列ができるほどの大盛況。
そこへ、近藤正臣さん扮する和尚吉三がうわさを聞きつけてその娘に会いに来るの。

もう一方では、旗本の一人息子が毎日退屈な生活をしているんだけど、そこへ萩原流行さん扮する堀部安兵衛が生類哀れみの礼で江戸中に犬があふれているので、その犬たちを切り倒してみるのも面白いんじゃないかとけしかける。
その旗本の一人息子役(修三郎)が、元男闘呼組の高橋克也さんでのちのお坊吉三。

お吉が町に出かけてその修三郎に一目ぼれしてしまって、家を抜け出して一緒について行ってしまうの。

その二人が一緒にいるところを、和尚吉三が見てその二人にお互いの能力を使って、この怠慢している江戸を混乱させてしまえと焚きつけるの。 自分はそれを筆書きして、江戸中に撒き散らしてやるって。

ここで三人吉三の誕生。

お嬢吉三は、手から火が出る能力を生かして江戸中を火の海にしてしまう。 この場面ではなぜか男装して登場。 かつらも坂本竜馬風で、格好も袴姿。 ここでは、あくまでも男がやっているという設定で、台詞の言い方も男役風。本当に舞台の前のほうに仕掛けがしてあって、火をつけた瞬間数箇所からバーン!!と音が出て火の粉が飛び散るようになってて、2列目の席だったからもうびっくりした〜。
お坊吉三は、お犬様を切りまくる。
旗本の傲慢さにあきれてた庶民は、この三人吉三の活躍に大喜びで一躍江戸中の人気者。

この犬たちが着ぐるみで、台詞までしゃべっちゃうの。
この犬に扮した人が、江戸の蕎麦屋では鼻を赤く塗ったままで登場してきていろいろ面白いことやるものだから、もう客席から笑い声が。

お嬢吉三とお坊吉三の仕事が夜になってしまって、和尚吉三から進められた宿に二人で泊まることに・・・。 この宿が大人の宿で、男二人で。 宿の女将が和尚吉三の昔の女房で、ぶんちゃんのいとこの毬谷さんがやってるの。
和尚吉三の思惑はこの二人が一緒になることだったのに、この女将がいじわるをして二人を別々の部屋へ・・・。
ぶんちゃんの部屋には裏女将(男の人が女装してるの)が、お酒をつぎながら「あんた男なの、女なの?」って聞くの。「なんかヅカっぽいわよね〜」それを聞いてぶんちゃんから出てきた台詞が「私のほうこそあなたのことわからないわ」で客席が大笑い。
結局、この夜二人は結び合わなかったの。

それを知った和尚吉三が修三郎に「まだ、お吉を抱いてないんだろう」って言うのだけど、それを聞いたお吉ぶんちゃん「修三郎さんに度胸が無いのなら、私が抱いてあげる」って。
ここたぶん、ぶんちゃんのアドリブだと思うよ、この台詞を聞いて近藤さん素で笑ってたもの。
ここの場面ではないけど、姿は男役のままなんだけど中身はお吉だから台詞の言い方から仕草まで、可愛い女の子になってるところもあって、もうこのギャップがファンにはたまらな〜い!!
着物姿で女の子になるところもあって、それがとっても可愛くて初々しい!!

ところどころで、毬谷さんが宝塚ネタでぶんちゃんをからかうのも面白かった。
「オスカル」って言われて「それは昔の話です」とか、『I LOVE YOU・・・』でキスシーンのときには寝られないと言ってたから、「最近はよく眠れるようになりましたか?」って聞かれて「よく眠ってます!!」とか。あと「遊戯王デュエルモンスターズダーツ」もあった(笑)。

結局、ぶんちゃんお吉の体に異変が・・・。
手のひらから火が出なくなるの。
子供ができちゃったから。
お坊吉三にも異変が・・・。
犬を切っても切っても、死なない。
父親になったから・・・。

それを知った和尚吉三は「もう辞めにしよう」と。
でも、ぶんちゃんお吉は「こんな世の中だから私たちの活躍が必要・・・・」と、目をキラキラさせてすごく熱く語るのだけど、この台詞を聞いて「私も明日からがんばらないと!!」ってジ〜ンと胸にくるものがあった。

フィナーレナンバーもあって、最後には主役三人が舞台の中央からせり上がってきて幕に。
拍手が鳴り止まずカーテンコール。
三人が笑顔で手を振ってくれました。

またまた素敵な舞台を観させてもらってありがとう!!

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