昨日、星組公演『王家に捧ぐ歌』(アイーダ)を観劇してきた。

一言で言うと「すごい!!」舞台だった。

もとになっているオペラアイーダのストーリーが完璧なものだから、これを宝塚風にアレンジするのが大変だったらしい。

でもでも、これをみごとに宝塚風に脚本演出した木村信司先生は宝塚にとって貴重な存在だと確信した。

そして、この舞台を見事に成功させた星組さんは素晴らしい組だと思った。

私はオペラに関してはまったくの無知。
宝塚の公式HPでおおかたのストーリーは把握していたし、今回振り付けをしたロシアのバレリーナの人が初日を観て宝塚のことを絶賛していたので期待をこめて客席に着いた。

席は前から6列目の81番(上手通路のすぐ横)。

アイーダ役をやった安蘭けいさん。
男役を微塵も感じさせない素晴らしいアイーダだった。
歌声のトーンも台詞のトーンも立ち居振る舞いも完璧な女役だったので感動してしまった。

捕虜となったアイーダを愛してしまうラダメスわたるさん。
スケールが大きくて包容力があって演技力も抜群!! コスチュームに負けることなく見事にラダメス将軍を演じきっていた。

アイーダの恋敵エジプトのファラオの娘を演じた檀 れいちゃん。
私はこの人がこんなに歌が上手で演技力のある人だとは思ってもいなかったので感嘆して見入ってしまった。

この3人も素晴らしかったけど下級生のスターさんも素晴らしかった。
まとぶん、涼 紫央さん、柚木礼音さん。
この3人はもっと下にいるときから知っているから成長したのを見てとっても嬉しかった。
涼 紫央さんの歌声が少しぶんちゃんに似ていてソフトだったのが意外で嬉しかった。

組替えしてきた汐美さん、立樹さんも光っていた。

もう幕開きからアイーダとラダメスの絡みで胸がジーンとしてきた。
1幕の圧巻はなんと言ってもエジプト軍の凱旋パレード。
下級生50人でやったのだけど、壮観で美しくて思わず口から「ハァ〜」っとため息が出そうだった。
2幕に入ってラダメスが地下牢に落とされるシーンから涙があふれてきて、アイーダがすでに地下牢にもぐりこんでいてラダメスがアイーダの歌声で気づくシーンではもう涙が止まらなくなってきて、銀橋での二人のラブシーンではもう顔じゅう涙だらけになってしまって何度手で拭いたかわからないほど感動してしまった。

古代エジプトが舞台だけど、セットもコスチュームもそれほど派手ではなくて、カーテンで仕切る場面もなくてセットの移動で場面が変わっていく自然な形で舞台が進行していた。 最近の宝塚は他の舞台を参考にしてるみたい。

星組全員がこのお芝居に打ち込んでいるパワーに圧倒されたし、すごく感激した。

私が今まで観てきた宝塚の作品のなかで最高の素晴らしい舞台だった。

この作品を観てますます宝塚のことが好きになり、また星組さんもますます好きな組になった。

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